デジタルスタンプカードとは何か、地域のお店でどう使われるか
要点: デジタルスタンプカードは、紙のスタンプカードやポイントカードをスマートフォンに移したものです。お客さまはスマホのウォレット(AndroidならGoogle Wallet)に保存するか、ブラウザで開きます。お店はコードを読み取ってスタンプを押し、目標に達するとお客さまが特典を受け取ります。アプリのダウンロードは必要ありません。
Club Cardのカード、レジ用アプリ、管理画面、申し込みはスペイン語のみです。
このガイドでは、定義、種類、レジでの使い方、紙のカードや自社アプリとの違い、始めるのに必要なものを説明します。
定義
デジタルスタンプカードとは、お客さまごとに、特典に近づく購入や来店を記録したものです。スマホの中にカードとして表示され、お店が読み取るQRコードやバーコードで識別されます。
構成は3つです。
- ルール。 たとえば、来店ごとにスタンプ1つ、8つたまるとコーヒー1杯サービス。
- お客さまのカード。 サービスによって、Google Wallet、Apple Wallet、またはウェブページの中にあります。
- お店の管理画面。 誰が登録したか、何回来たか、誰が来なくなったかを確認する場所です。
Googleはこの種類のパスを*Loyalty card*と呼び、ポイント残高や会員ステータスを表示し、お店のシステムから更新されるカードと説明しています(Google for Developers)。Appleはこれを*store cards*に分類しています(Apple Developer)。
デジタルスタンプカードの種類
| 種類 | お客さまのたまり方 | 例 | 向いているお店 |
|---|---|---|---|
| スタンプ | 来店ごと、または商品ごとにスタンプ1つ | コーヒー8杯で9杯目が無料 | カフェ、パン屋、アイスクリーム店 |
| ポイント | 金額に応じたポイント | 10ペソごとに1ポイント | 客単価の差が大きいお店 |
| ランク | 会員ランクごとの特典 | シルバー会員とゴールド会員 | 来店頻度の高いチェーン |
| キャッシュバック | 一定割合が残高として戻る | 次回の買い物に5% | レジシステムと連携しているお店 |
来店ごとの客単価が近いカウンター型のお店なら、スタンプカードがいちばん説明しやすい形式です。ひと言で伝わり、お客さまはあといくつかがわかります。各形式のコスト比較はデジタルスタンプカードのガイドにあります。
レジでの使い方
よくある流れは4ステップです。
- お客さまがレジ横のポスターのQRを読み取ります。
- Googleアカウントかメールアドレスで登録します。情報が手元にあれば1分かかりません。
- カードをGoogle Walletに保存するか、ブラウザで開いたままにします。
- 来店のたびにコードを見せ、スタッフがお店のスマホやタブレットで読み取ります。
カードがGoogle Walletにある場合、パスはスタンプのたびに自動で更新されます。Googleはパスが変わったときのスマホへの通知も認めていますが、1日あたりの通知数に上限があります(Google for Developers)。
紙のカードとの違い
| 紙 | デジタル | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 印刷代とスタンプ | 月額のサブスクリプション |
| 紛失 | よくある | スマホの中にある |
| 不正 | スタンプを偽造される | すべてのスタンプが日付つきで記録される |
| データ | 交換されたカードしかわからない | 誰がまた来て、誰が来なくなったかがわかる |
| お客さまへの連絡 | なし | メッセージ受信に同意していればメールやWhatsApp |
いちばん大きな違いは最後の項目です。紙ではお客さまが誰なのかわかりません。デジタルなら会員リストがあり、何週間も来ていない人に再来店を呼びかけられます(同意を得ている場合に限ります)。
自社アプリとの違い
AppleとGoogleのストアに自社アプリを出せば自由度は上がりますが、お客さまはアプリを探し、ダウンロードし、開く必要があります。カフェやパン屋では、この手間がレジでの登録を止めてしまいがちです。Walletのパスやウェブページならダウンロードは不要です。Appleも、お店のアプリを入れなくてもパスを追加できると説明しています(Apple Developer)。
なぜ効果があるのか
2つのフィールド研究が仕組みを説明しています。Kivetz、Urminsky、Zhengは、カフェのカード会員が特典に近づくほど来店間隔を縮めることを測定しました(Journal of Marketing Research, 2006)。NunesとDrèzeは、最初からおまけのスタンプが押されたカードのほうが、より多く、より早く完了することを示しました(Journal of Consumer Research, 2006)。
既存客を保つことは経営にも効きます。Harvard Business Reviewは、新規客の獲得には既存客の維持の5倍から25倍のコストがかかると指摘しています(HBR, 2014)。
始めるのに必要なもの
- レジに、カメラとインターネット接続のあるスマホかタブレット。
- レジ横に貼るQRつきのポスター。
- 短いルール:スタンプいくつで、何の特典か。
- 会計のたびにスタッフが言う決まったひと言。
お客さまがAndroidを使っているなら、あなたの国でGoogle Walletが使える必要があります。Googleは対応国をWalletのヘルプで公開しています。
Club Cardの場合
Club Cardはお店のブランドで作るデジタルスタンプカードで、メキシコとアルゼンチンのカフェ、パン屋、カウンター型のお店向けです。お客さまはQRを読み取り、Googleかメールで登録し、来店ごとにスタンプを1つためます。AndroidではGoogle Walletに保存でき、自動で更新されます。iPhoneではブラウザで使えますが、まだApple Walletには保存できません。オーナーは管理画面で誰がまた来て、誰が来なくなったかを確認でき、クラブの設定はClub Cardのチームが代わりに行います。スペイン語で提供しています。詳しくは仕組みと料金をご覧ください。
よくある質問
デジタルスタンプカードとは何ですか?
スマホに入ったスタンプカードやポイントカードです。お客さまはスマホのウォレットに保存するかブラウザで開き、お店はコードを読み取ってスタンプを押します。
お客さまはアプリをダウンロードする必要がありますか?
カードがWalletのパスかウェブページであれば不要です。リンクやQRから保存できます。
iPhoneで使えますか?
サービスによります。Club Cardでは、iPhoneならカードはブラウザでコードとともに使えます。まだApple Walletには保存できません。
スタンプカードとロイヤルティプログラムの違いは?
ロイヤルティプログラムはルールと戦略(何にどう報いるか)です。カードは、お客さまが進み具合をため、見せるための道具です。
出典
- Loyalty cards, Google for Developers
- Trigger Push Notifications, Google for Developers
- 国別のGoogle Wallet対応状況、Google Walletヘルプ
- Loyalty passes, Apple Developer
- Get started with Wallet, Apple Developer
- The Goal-Gradient Hypothesis Resurrected, Kivetz, Urminsky, Zheng, Journal of Marketing Research
- The Endowed Progress Effect, Nunes, Drèze, Journal of Consumer Research
- The Value of Keeping the Right Customers, Harvard Business Review